過去ログ - キョン「やれやれ――――それじゃあ、零崎を始めるとしますか」【リライト】
1- 20
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/22(火) 22:24:38.66 ID:ni8jmXLlo

こんな『主人公になる条件』なんて事を考えたのは古泉の話の後、つまり割と最近だが、

高校の夏休みまで主人公になれると思っていたかというと、当り前だがそんな訳がない。


子供の時は、テレビの中で戦っているヒーローに憧れもしたし、ごっこ遊びもした。

変身ベルトを装着しポーズをとって必殺技の練習をしている写真がアルバムにあった。

けれど、いつの間にかにそういうことを俺はやめていた。


本の中の呪文を暗記して唱えて見ても、学校に食パンを咥えながら走っていっても、

自分では、漫画やアニメの主人公になれなかったからだ。


サンタは元から信じていなかったが、段々と他のものも存在しない事に気付いていく。

テレビで見ていた正義の味方や読みふけったジュブナイルの魔法使いなどから順に、
特番で映された幽霊や宇宙人も、テレビのやらせだと考えるようになっていった

そんな非現実的なものに期待を抱かなくなり、現実的で具体的なものに憧れる。

多分これは思春期なら誰もが経験することで、大人になる過程なのだろう。


火は手でなくガスコンロから出て、世の中を動かすのは正義でなく法律と資本主義。

幻想でしかない主人公からリアリティある物へと乗り換えた。


だから、そんなものが本当にいるとは信じられなかった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
250Res/190.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice