過去ログ - 上条「美琴、愛してる」【鬱あり】
1- 20
197:鬱書 ◆lR7XigGLms[sage]
2011/03/31(木) 18:09:02.87 ID:qY+jrMvSO
当麻の声が、肉欲に溺れた淫らで怠惰な惰性を、
霧を払う風の様に晴らしていく様だった。

『いや、用って用は無いんだけどさ、どうしてるかと思って』

「大丈夫、元気よ。学校は休んでるけどね。……当麻は?」

何気無い会話。
あれ以前の関係を想って、意識して明るい声を出す。

『ああ、うん、肋が折れててさ、背骨にも近いから、来週までは退院出来ないかな』

「そう……なんだ…………あの時、私がもっと」

『違う。それは違う。あれはどうしようも無かったんだ。俺が撃たれたことも……』

ちり、と心が痛み、沈みそうになる美琴を、当麻の声が引き上げ、

『その後のことも』

その一言が美琴のどこかに刺さった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
383Res/137.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice