過去ログ - 上条「美琴、愛してる」【鬱あり】
↓ 1- 覧 板 20
210:鬱書 ◆lR7XigGLms[sage]
2011/04/05(火) 07:25:11.35 ID:XTMUoypSO
日曜日の病院には、見舞客も少なくない。
知人、友人、家族が入院中であろう彼らの表情にさほどの陰鬱さが無いのは、
カエル顔の医師の腕と人徳によるものだろう。
慎ましい花束と洋菓子店の小さな紙箱を手にロビーを抜けて、
美琴はカウンターに辿り着く。
「あの、すいません。か、上条当麻の病室はどこでしょう」
どうということの無い言葉に、当麻を近しい者として感じている自分を確認して、なんだか頬が熱くなる。
「あら、御坂さん。彼氏のお見舞い?」
妹達の関係もあって、顔見知りの女性看護師が、からかうような微笑みを浮かべる。
反射的に否定しそうになった自分を抑えて、
「はい、そうなんです」
耳まで赤くなったことを自覚しながら、にっこりと肯定した。
383Res/137.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。