過去ログ - 上条「美琴、愛してる」【鬱あり】
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282:鬱書 ◆lR7XigGLms[sage saga]
2011/04/10(日) 01:51:47.27 ID:pm1vCRvSO
>>210より続き
―――――――――
「よう、美琴」
上条当麻はそう言って、少しやつれた顔に、
以前と変わらない屈託の無い笑顔を浮かべて美琴を迎えた。
「げ、元気そうじゃない」
美琴は、その笑顔だけで胸が詰まる。
自分には、あの事件を境に変わってしまった部分がある。
しかし、上条当麻は変わらないのだろう。
あらゆる人を救おうともがき、救えなかった人を思って涙し、
その度に負傷し入院しては、また誰かの為に戦うのだろう。
自分が変わってしまっても、変わらぬものがあれば、
それを基準に自分自身をアジャストすれば良い。
美琴は、そのつもりでここに来た。
見知らぬ少年たちに身を任せる妄想に酔い自分を慰める日々を捨て、
上条当麻をかけがえの無いものとして生きる為に。
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