過去ログ - 上条「美琴、愛してる」【鬱あり】
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69:鬱書 ◆lR7XigGLms[sage]
2011/02/26(土) 18:36:06.21 ID:93pcym6SO
当麻は言葉も無い。
何か、事情があったんだろう。
何か、理由があったんだろう。
でも、私を置いて逃げた事実は変わらない。
だから、ただ、唇を噛んで耐えていた。
「わかった。俺を捕まえるなり、[ピーーー]なり好きにしろ。その代わり、美琴だけは」
「解ってないじゃないか!」
偽物はまた叫ぶ。
「あなたには効かないけれど、ここには認識阻害の術式が働いてる。
野次馬たちに僕らの言葉は理解できず、彼女の顔も認識出来ない。
だけど!」
偽物は泣いていた。
「あなたをどうにかしようという連中が、彼女を生かしておく筈が無いじゃないですか……!」
偽物は、私の為に泣いていた。
私を救う為に私を犯した偽物。
待て。
私は何か見落している―――
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