過去ログ - 上条「俺達は!」上条・一方「「負けない!!」」
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855:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]
2012/09/16(日) 00:03:08.65 ID:cb7/puAz0







同時刻、神奈川県のある住宅街では。

上条達科学サイドとは違う、魔術サイドの面々が事件解決のために行動していた。

「警察もこういう時はきっちりしてるぜい」

三人の魔術師の一人、土御門元春は周りに視線を送りながら誰かの家の庭を駆けていた。

目的地である上条家の周辺にある全ての道路は、機動隊などがしっかりと封鎖して監視している。

見つかると少しばかり厄介なので、こうして家と家の垣根、あるいは屋根までもを越えて進んでいるのだ。

「凶悪殺人犯、ともなると本腰を入れない訳にもいかないのでしょうね」

土御門の後を追い、屋根から庭に最低限の音を立てて着地した神裂火織が答える。

ニメートルもの刀身を誇る日本刀を持つというのに、彼女は何の問題も無しに素手の土御門と同じ速度で付いてきていた。

『聖人』という特殊な体質を抱く彼女にとって、この程度はなんでもないのだ。

時に止まり、時に素早く動き、彼らは目的地まで最短のルートで向かう。

「……時にねーちん」

最後尾にいるミーシャと名乗ったロシアの魔術師をチラリと窺って壁の上を跳び移りながら、土御門は神裂に声を掛けた。

「? 何でしょう?」

答えながら、土御門と位置を入れ代わった神裂は跳び移ったと同時に壁の上から中庭に入る。

そのまま一気に正面を走り、また別の壁で一度止まる。

監視の目がちょうど外れるタイミングを待つためだ。

位置を代えたのは、最も五感が優れている彼女に判断を任せるべきだと考えたからである。





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