過去ログ - 上条「俺達は!」上条・一方「「負けない!!」」
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954:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]
2012/10/06(土) 09:23:21.78 ID:KcO6nvlp0
そんな男に、彼女は呆れたように告げる。

「あなたを倒すのみ、です」

じり……と神裂はいつでも刀を抜けるような身構えをする。

それだけで、上条は何か強力な重圧が自らに掛かっているような錯覚をした。

その正体は、おそらくは言うなれば、『闘気』というモノだろう。

自分に向けられていないというのに、この感触。

上条は目の前の男を確認した。

これを向けられたら、さすがに余裕を失っているはずだ。

そう、思っていたのだが。

「ふふふ、そうですか」

魔術師は笑っただけだった。

自らの安全を確信しているかのように、曇らない笑顔を見せている。

「いやぁ、困りましたねぇ」

言葉とは裏腹に、男は微塵もそんな雰囲気を感じさせない。

笑みを浮かべたまま、彼はすぐ前にいる男の背中を見た。

「どうします、上条さん? もし彼らが言う通りに『おまじない』を解いたら、全ては無に帰しますよ」

その一言に、刀夜の体が僅かに跳ねた。

その言葉が、まるで刀夜の全てであるかのように。

そうして、彼は。

「……お願いだ、このまま見逃してください」

深々と、頭を下げた。

魔術師を庇うように、神裂の前に立ち塞がって。

思わぬ行動に、上条は目を見開く。





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