過去ログ - 上条「俺達は!」上条・一方「「負けない!!」」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga]
2012/10/06(土) 09:23:21.78 ID:KcO6nvlp0
そんな男に、彼女は呆れたように告げる。
「あなたを倒すのみ、です」
じり……と神裂はいつでも刀を抜けるような身構えをする。
それだけで、上条は何か強力な重圧が自らに掛かっているような錯覚をした。
その正体は、おそらくは言うなれば、『闘気』というモノだろう。
自分に向けられていないというのに、この感触。
上条は目の前の男を確認した。
これを向けられたら、さすがに余裕を失っているはずだ。
そう、思っていたのだが。
「ふふふ、そうですか」
魔術師は笑っただけだった。
自らの安全を確信しているかのように、曇らない笑顔を見せている。
「いやぁ、困りましたねぇ」
言葉とは裏腹に、男は微塵もそんな雰囲気を感じさせない。
笑みを浮かべたまま、彼はすぐ前にいる男の背中を見た。
「どうします、上条さん? もし彼らが言う通りに『おまじない』を解いたら、全ては無に帰しますよ」
その一言に、刀夜の体が僅かに跳ねた。
その言葉が、まるで刀夜の全てであるかのように。
そうして、彼は。
「……お願いだ、このまま見逃してください」
深々と、頭を下げた。
魔術師を庇うように、神裂の前に立ち塞がって。
思わぬ行動に、上条は目を見開く。
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