過去ログ - 婚后光子「アナタは…」一方通行「あァ?」
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130: ◆Nd8ZzbDXd.[sage saga]
2011/04/02(土) 00:39:41.37 ID:YZ2/QQA9o
一体どうやって寮に帰ったのかも覚えていない。
泣き腫らし、涙すら枯れてしまっている。

将来も予想していた。
年上のあの人は自分が高校を卒業するまで待ってくれると言ってくれた。
外の世界であの人と結婚して、子供を作って。
どんな形でもあの人といれるなら幸せだった。
幸せな未来が待っているはず、そのはずだったのに。

ふと時計を見ると11時59分。
もうすぐ日を跨ぐ時間。
昼間に彼と別れてからこんな時間までずっと考えていたのだ。
どこまでも諦めの悪い女なのだろうと自分のことながら嫌になってしまう。
彼に嫌われるのも仕方のない事なのだろう、こんな女なのだから。

明日はこんな泣き腫らし、赤く腫れた目では授業はおろか外にも出れない。
仮病を使い休む他ないな、と考えていた。

と、その時。

ガラス戸を叩く音がする。
こんな時間に寮生は来ない、寮監の見回りならドアから来るはず、となれば侵入者か。

しかし今更どうでもいい。
泥棒なら勝手に部屋の物を持っていけばいい。
自分の身体目当てなら勝手に犯すなりなんなりすればいい。
婚后は昼間の出来事から既に自暴自棄になっていた。


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