過去ログ - 婚后光子「アナタは…」一方通行「あァ?」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/27(日) 22:43:20.75 ID:8T1aQw5qo
(私としたことが…油断しましたわッ…!)


自分の能力に自信があったのだ。
こんなスキルアウトの集団、一人で倒せると。
その過失による自分への戒めと共に、スキルアウト如きに後れを取るという屈辱が婚后を襲う。


「俺の能力はLEVEL3の『幻視立体』。まぁ、いわば蜃気楼みたいなモンを誤認識させちまう能力だ。
今までオマエが見てた俺は、只の何もない空間だったってワケ。
まぁでも、コイツらには俺が能力者ってことを隠してるから、全員ノしてくれた点には感謝しねぇといけねぇな」

「くっ…」

「少しでも不審な動きをすれば、どうなるか分かってるよなぁ…?
それじゃ、お楽しみといこうか?」


言うが早いか、男の手がスカートの中に侵入してくる。勿論、彼女に男性経験などあるはずもない。
――キモチワルイ。それが彼女の感じた初めての刺激だった。
しかし、男の手が止まることはない。


「ぐ…!うっ…」

「思ったよりも感じねぇな…ガキだからか?
まぁ、最初の反応はこんなモンか。これから俺が開発してやっから、期待しとけよ。
無事な身体で戻れるか微妙なトコだけどなぁ!!薬漬けにだけはしないでおいてやるよ、俺ってばやっさしー!!」


薬漬け。
その言葉を聞くだけでも悪寒が走る。
このまま自分は拉致監禁されるのか。そんな事を想像しただけで眼から涙がこぼれる。
平穏な毎日にはもう戻れないのか、そう思う彼女の脳裏には数人の親しい友人の姿、そして二人の可愛い後輩の姿が浮かぶ。

嫌だ、怖い、何故、何故自分が。
そう思い心の中で神を呪う。


(誰か、誰か助けて……)




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