過去ログ - 婚后光子「アナタは…」一方通行「あァ?」
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44:1[sage saga]
2011/02/28(月) 02:18:06.39 ID:LGsIJ4Jto
「これを…受け取ってくださいまし!!」

「あ?」


そう言って手渡されたのは丁寧にラッピングされた箱。
目の前の少女は俯いており、その表情は見えない。

贈り物をされる程、自分が何かをしたとは思えない。

珍しく昼間にコーヒーが切れてしまったが為に、昼間から買いに行った忌々しい日。
イライラしていたので帰り道に、路地裏でたむろしていたチンピラを蹴散らした覚えがある。
目の前の少女はその時にしきりに自分にお礼を言っていた常盤台の少女だ。
確か名前は…婚后光子と言ったか。

自分としてはイラつきを目に付いたゴロツキで発散しただけだというのに。

危ないから帰れと言ったのだが少女は門限まで時間があるからお礼をさせてくれと引き下がっていた。
結局はアドレスと番号を交換することで諦めたようだが。

それからというもの、ほぼ毎日メールは届くし、夜になると電話はかかってくるし
休日にはどこから入手したのか、家まで押し掛けてくるしと散々な目に遇っている。

しかし、一方通行は散々な目に遇っていると感じているが、婚后のほうはそうではない。
チンピラに襲われているところを颯爽と登場し、自分を助けてくれた人に好意を抱かない人間は少ないだろう。
また、常盤台のお嬢様ということがこれに拍車をかけている。
元々浮世離れしている節がある婚后にとって、一方通行はまるで白馬の王子様のような存在であった。

一言で言うと一目惚れである。

必死で一方通行の気を引こうと、毎日メールをしたり、電話をかけたり。
果ては尾行までして家を探し当てたという涙ぐましい努力が裏にはある。
そんな努力も超鈍感大魔王かつ朴念仁な一方通行には全く通用していないのは、不運と言うべきか。



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