807:『究極生物編』:第12話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/03/06(日) 23:40:28.75 ID:buTfUjIn0
垣根「(一時的の共闘じゃぁねぇか…この女は『敵』だ…)」
垣根「(『体晶』を使って…こんな風にボロボロなるまで戦う…)」
垣根「(この女にも…止むにやまれぬ事情があるんだろうけど…)」
垣根「(そんなのにイチイチ同情してたら…キリがねぇ…)」
自分の心を一度壊した『悲劇』がそうだった様に、
『悲劇』なんてのはこの『暗部』の泥の底では、
それこそ星の数ほど転がっている様なコトなのだ。
それに対していちいち同情したり、共感したり、感情移入したりしていれば、
為すべき『目的』を…友と分かち合える『黄金の夢』を実現させる前に、
自分の心が先に限界を迎えてしまう。幾つも『悲劇』を抱え込めるほど、人間の心は頑丈に出来て無い。
垣根「(だけど…それでも…)」
垣根「(せめて…目の前であんな『悲劇』が繰り返されるのだけは…)」
垣根「―――ちっ…畜生…俺も馬鹿で非常識な野郎だぜ」
そう一人で勝手に毒づくと、意識の無い麦野傍らに歩き寄れば…
垣根「聞こえてねーだろーけど一応言っておくぜ」
垣根「この女…お前がどう使うつもりだったかは知らねーけど」
垣根「俺ごと撃とうとしたって事は…その程度の価値なんだろ」
垣根「だったら貰うぜ。文句は無ぇな…」
麦野「―――――」ピヨピヨ
垣根「文句は無ぇんだな。もう一度言っとく…だった貰うぜ」
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