27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/02(水) 14:29:06.80 ID:UbBWeR2No
少女「ほぇー。まおうって偉いんですね」
メイド長「魔王様は魔族の頂点に君臨する絶対的支配者様ですからね」
少女「王様なんですねぇ。それで、その魔王様っていうのはどちらに?」
メイド長「貴女様でございます」
少女「……そう言えば吸血鬼さん達がそんな事を言ってたような」
メイド長「はい。魔王様に付き従う4つの王が一人ですね」
少女「他の王様っていうと、さっきの……えっと」
メイド長「はい。魔王様が化け物とおっしゃった者達ですね」
少女「びっくりして思わずあんな事言っちゃった……あとで謝らなきゃ」
メイド長「吸血鬼が人型魔族と呼ばれる人間に近い姿をした魔族を統べる王。獣王が動物型魔族を統べる王。海王が海棲生物の王。竜王が竜型魔族を統べる王となっております」
少女「その四王さんのさらに上司さんが」
メイド長「魔王様、貴女でございます」
少女「ぁぅ……」
メイド長「魔王様は記憶を失ってしまっておられますので、私がサポートさせていただきます。もちろん、四王が貴女様の下僕なのはかわりません」
少女「なんで……私が魔王なんですか?」
メイド長「先代魔王様は勇者との戦いに敗れ、人間世界征服の志半ばで倒れました。しかし、その魂は不滅でございます。魔王様の魂は器となる者を探して両世界を彷徨い、今、貴女様の裡に在るのです」
少女「私の……中に?」キュッ
メイド長「私達はその魂を探し、ついに貴女様を見つけ出したのでございます。しかし、人間界との接続点は先代勇者により閉ざされてしまっておりましたので、その封印を解く事から始まりました」
少女「それが、富士山に開いた洞穴?」
メイド長「フジサン……あぁ、人間界ではそう呼ばれているのでしたね。そうなります」
少女「じゃあ、あのレポーターさんが襲われたのってやっぱり現実?」
メイド長「接続点が開いた時に斥候を放ちましたので、その際に血気に逸った者が暴走したようです」
少女「魔族は人間の敵、なの?」
メイド長「天敵と言ったほうが正しいかと思われます。人間は魔族の家畜のようなもの。魔族こそ世界を統べるに相応しいのでございます」
少女「……」
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