39:松本晶[saga]
2011/03/04(金) 21:57:49.58 ID:8cQHTaIl0
失礼、あまりに早いですがちょっとワケがあって。
想像より早く場面の区切りに到達してしまったので、先に投下します。
予定通り12:00に更に落とすか報告はしますのでとりあえず三回分
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『じゃあ開けるにょろよ〜、にょろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろ・・・・・』
ドラム・ロールを口ずさみながら、丁寧な梱包を解いてゆく。
『ろんっ! ばばーんっ!』
「「おぉーっ!」」
涼宮さんは古泉君をけしかけていたその口で、そのまま歓声を上げる。
『鶴屋山名物、合金オーパーツにょろよっ! はい拍手っさー!!』
パチパチというより、パラパラと天気雨のような拍手が鳴った。
さっきまで盛り上げようと苦心していた涼宮さんと古泉君は、オーパーツを注視してすでに手を休めているのだった。
「はぁ、もーう少し、盛り上がってもいいじゃないかっ、まーぁしょうがないけどねっ。
こいつはさっきに言ったとおり。一度SOS団で宝探し大会があって、その資料がウチのご先祖様の宝の地図だったのさ。
あたしも佐々木さんを通じて又聞きしただけだからもちろん実際知ってたワケでもないけどねっ。
ケド、一日がかりで掘ったところで何も見つからなかった・・・・まぁこりゃ重要じゃないね。本当の目的は宝じゃなかったらしいから・・・・こりゃ、余計にょろね。
ともかく、その後にジョン君が教えてくれた場所が不思議とこドン、ピシャリ!
これはセシウムとチタンの合金で、見たまんまに変な模様が有るっさ。
言うまでもないけど宝の地図を書いたご先祖様は三百年は昔のヒト、こんなもの作れる時代のヒトじゃなかったっさ!」
「成る程。要するにそれは江戸時代に作られた、江戸時代に作れるはずもない-------」
「オーパーツって、ことですかぁ?」
「そういうことにょろ」
「すごいじゃない!」
「そうそう、すごいにょろよ。鶴屋大明神に不可能はないっさ!」
言って、いきなり鶴屋先輩は真面目な表情になった。
「これを、SOS団に預けたいっさ。できればハルにゃん。時点で有希っこにねっ」
「え?----------」
どういうこと?
「どういうこと? 鶴屋さん!」
私の考えていたこととちょうど同じことを言いつつ、涼宮さんがすごい勢いで詰め寄った。
「そんなの貰えないわよ、悪くて!」
涼宮さん。そんな溌溂とした口調で言っちゃうと、実は欲しいと思っているのが判っちゃうのに。
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