41:松本晶[saga]
2011/03/04(金) 22:00:28.15 ID:8cQHTaIl0
* * *
「長門さん、今日も遅かったわね」
「そう?」
「そうよ。あ、べつにそれにどうこう言いたいワケじゃないの。ただ、夜道は危ないから気をつけて欲しい、それだけ言いたかったの」
「ありがとう」
「別に御礼は良いのよ。ただ、ちょっぴり心配でね。長門さんは今、幸せかしら?」
「・・・まあ」
「だったら、より一層気をつけた方がいいじゃない。絶対にいつまでも幸せでいられるように。そういうことよ」
「どういうこと?」
「判らなくたっていいの。それでも、一応言っておきたくてね」
「・・・・・」
「私はいつまでも長門さんと一緒にいたっていいわ。そうしたいくらいだもの。
けど、長門さんがもう少し頼もしくなってくれないと危なくって見てられないんだもの。
少なくとも一人でシチューのひとつやふたつ、ものぐさせずに作ってくれないと」
「やる気がないだけ」
「うふふ。やっぱり長門さん可愛い。・・・あ、すねないですねないで。
まあ、私が言っていることは全て本気だから。長門さんの為にならないことはあるかもしれないけど、全部長門さんの為になると信じて言ってるわ」
「・・・・・・ありがとう」
「いいのよ。私なんて、長門さんにしかお節介を焼かないつまんない人なんだから。博愛じゃなくって、相手が長門さんだからやってるの。
じゃあ代わりに、今日はどんなことがあったの? 聞かせてくれないかしら」
それから、いつものように今日有ったことを話した。朝倉さんは学校が休みで一日勉強詰めだったから私が喋りっぱなしだったけど、退屈しなかったかな。
暫くして朝倉さんは、自分の部屋に帰っていった。
そうしていつものように眠った。きっと明日もいつも通りだと思って。
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The DAY1
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