過去ログ - 青ピ「―――血ィ、吸うたろか?」
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/04(金) 00:52:24.95 ID:2blaCV2b0
本日はここまでです。それと、冒頭修正。いきなり失敗とか大丈夫か?俺…
―― 放たれる凶弾
「ぐ!!痛ァアアァあッ!!」
―― 一気に広がる血の匂い
「ん、カッコいいねぇ…アニメのヒーローみたいだ…」
―― 勝利を確信した余裕からか、敵に賛辞を述べる男
あぁ―――私は、また人を傷つけてしまうの……?
「…何、言うとん?ヒーローの条件は二つあってなぁ…。その一はヒロインを悲しませないこt」
ドゥン!!!
「ん〜…俺も興味はあんだけどさ。生憎時間ないんでさ…」
彼の頭部を打ち抜く凶弾。ビチャっと、顔に鮮血が降りかかる。
「ヒーロー哲学の講釈は冥土で頼むよ」
凶弾の射手は道端の空き缶を見るような平坦な表情で一人呟く
「…さて、口煩い前座は眠った。これから楽しいパーティーだよ…プリンセス」
身震いするようなセリフを語りながら、一歩一歩歩を進める凶弾の射手。
――アカンなぁ、兄ちゃん。人の話は最後まで聞くもんやって、学校の先生に習わなかったんかい。
「?おかしいねぇ…」
ドゥン!!
再び凶弾が彼の頭部を打ち抜く。
「だから、それがアカン言うとんねん。人が話してる時は、茶々入れんなっちゅうねn」
ドゥン!!ドゥン!!
鮮血を流しながら軽口を叩く彼の喉と、眉間を凶弾は正確に打ち抜く。――しかし
「あぁもう、ホンマに話聞かない奴っちゃなぁ。まぁええわ、さっきの続きやけどな。ヒーローの条件その二はな――」
急所を何箇所も打ち抜かれた人間が、何事もなかったかのように喋る。そんな非現実を前にして、冷静に凶弾のカートリッジ
を交換作業をする射手。
―――――決して負けんことや
そう哲学を語った男は、己のシンボルに手を掛け、外す。
「これから、ちーっとばかしエラいことになるけど…堪忍な」
こちらを振り返り、優しく諭すその男の瞳は
――ワインレッドに染まり
――爪は獣のそれと化し
――漆黒の二対の翼を携え
――異種の象徴たる犬歯を覗かせ
ブワッ!!
――虚空に降り立つ
「――覚悟は出来たかな人間?異種に牙向けた代償は高いで――」
「ふむ…。どうしたもんかな…」
虚空の異種を見やり、試案する凶弾の射手。その表情は、少し引き攣っていた。
―――――――――――――――閉ざされた少女と異種の少年が交差するとき、物語は始まる
慣れてないのにいきなりルビとか振るもんじゃないですねー
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