過去ログ - 青ピ「―――血ィ、吸うたろか?」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/04(金) 00:24:08.00 ID:2blaCV2b0
「はーい!今日の授業はここまでなのですよー。皆さーん、寄り道しないで家に帰るのですよー」
桃色の髪色の小柄な女教師がそう宣言すると、教室の少し張った空気が一気に緩む。そうして、ある生徒は部室へ走り
ある生徒は仲の良い友人とこの後の予定の打ち合わせをする。教室という名のケージから解放された生徒たちは思い思い
時を過ごしていた。
「いやーやっと終わったあ。上条さんクタクタですよ」
「殆ど寝てたクセによく言うにゃー」
「上やーん。それ、寝疲れちゃうん?」
教室に残る生徒達もまばらになる中、未だにだべる三人組がいた。
上条「何言ってるんでせうか!?無礼者!このノートが目に入らぬかぁ!!」
三人組のツンツン頭の少年、上条が某権中納言の如く二人にノートを見せつける。
「…!」
「こ、これは…ッ!!」
見事に曲がりくねった、ミミズが這いずり回った様な謎の文字が羅列されていた。遺跡付近に埋めたら
考古学者がまだ見ぬ新しい文字じゃないか?と勘違いしそうな、見事な神秘文字ノートを片手に渾身のどや顔を披露する
上条。
「上やん。最初のコレ、どうゆう意味?」
上条「ううん?これはだねー…」
見せ付けていたノートを自分に向け、得意気に解説しようとした上条の顔が青ざめてゆく。
上条「な、なんじゃこりゃあああぁぁぁぁぁああーーーーーー!!!!!」
どうやら、ノートの内容は今しがた確認したようだった。
上条「オゥ!ななな、何でせうか…このクトゥルー召喚出来そうな謎の文字列はぁ!!お、オカシイぞ本日の上条さんは史上最高に冴えていた
ハズッ…!?」
「上やん。ひょっとして今日は、その『史上最高に冴えてる上条さん』の夢を見ていたんじゃないかにゃー」
上条「そんな…あの最高にクールなノートを執っていた上条さんはパラレルワールドだったなんて…ふ、不幸だ…」
「そんなパラレルワールドの上やんも、ひょっとしたらノートがクールなだけかも知れないにゃー」
金髪にサングラスというおよそ教室には相応しくない格好の少年が上条を煽る。
上条「ぐ…ぬぬ…。な、ならば、お前のノートはどうなんだ土御門!!」
土御門「お!俺のノートが見たいのかい上やん。しょーがないにゃー」
土御門、と呼ばれる少年はバッグを漁りノートを取り出す。
土御門「お前ら、見て驚くんだぜい!!」
バッ
「「…こ、これはッ…!!」」
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