過去ログ - 青ピ「―――血ィ、吸うたろか?」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/04(金) 00:36:40.33 ID:2blaCV2b0
青髪「ハッ、ハッ、ハッ!!」
青髪は、路地裏を駆ける。青髪でなくともここを根城とする連中がどのような人種かは理解できる。学園都市が生み出した負の側面。光無き世
界。コインの裏側。そのような場所に、あの女学生のような小さく、助けを呼ぶことすら出来ない様な存在が入り込んだらどうなるか?
答えは明白だ。女学生はレベル3だと言っていたがここは闇の住人のホーム。中にはそれなりのレベルにも関わらず敢て、
その力を振るいたいが為に闇に身を墜とすものも存在する。ふと、視界が開ける。どうやら路地を抜けたようだ。
目の前には、窓ガラスが全て割られたビルがぽっかりと口を開けていた。まるで誘っているかのように。そして、青髪の視界にローファーの片
方が転がっているのが見えた。小さなサイズ。小柄で儚げな女学生の姿がよぎる。
青髪「ここか…」
――間違いない。そう確信した青髪は、一呼吸つき廃ビルに侵入した
廃ビルの中は、まさに闇の世界そのものだった。水滴が垂れる音が聞こえる以外は全て闇が支配していた。
闇討ちに備え、神経を極限に尖らせて進む。時折、水が地面を
叩く音が聞こえる。どうやら、外は雨が降り出してきたらしい。雑音を意識せぬよう更に神経を尖らせる。
そうして奥へ進むと、雨音に混じって別の音が聞こえた。
―――――――――――!!
――と――――――ろ―!!
ヒ――け―――――――
明らかな人の声。青髪は確信した。この奥にいる―――――!!思ってすぐに青髪の足は強く地面を蹴った
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