過去ログ - フリッジクロック
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40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/05(土) 00:41:23.22 ID:BOkZXy320
「…わかりました。春日さんの好きにしてください。どうせ戯言ですから。」

「ふふ。大声出してごめんねいっきー。」

 頭をなでられる。
 遊ばれているようだった。
 春日さんの笑みからはいつもの邪悪さは感じないけれど。

「頼りにしてるよ。戯言遣い。」

「…本当に、随分と仲睦まじいようだ。うらやましいね。」

 「彼女」が割り込んでくる。

「話もまとまったことだし、今後に備えて休んでおいてくれよ。私は操縦室に用がある。」

「わかりました。」

 はぁ。
 …また、厄介事なのは確定じゃないか。
 崩子ちゃんにまた怒られるな。
 なるだけ、傷を負わないように帰ろう。
 ぼくには帰る場所があるんだから。
 悲しませたくない人が、いるんだから。

「いっきー。話もまとまったことだし今後に備えてえっちなことしようよ。」

「お前は黙っとけ。」

 旅は道連れ。
 でも、不幸にまでは引き込もうと思わない。
 それはぼくが負えばいいだけだ。
 そして、帝督くんの件も。
 帝督くんをあの状態にしておきたくないという気持ちは本当だ。
 哀川さんに「退屈から助けて欲しい」なんて言ったようだが
 ぼくが、助け出してやる。
 戯言遣いの名にかけて。
 待ってろよ。『未元物質』。
 
 ヘリは学園都市に向けて順調に飛んだ。



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