92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/08(火) 00:35:20.00 ID:IsVcDC9H0
「何でよぉ、さっきから、学園都市なのに、モニタ越しに人が死んでるんだよ…。」
計器類を回しながら
容器の中の男は咳をし始める。
93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/08(火) 00:37:14.65 ID:IsVcDC9H0
「何でよぉ、学園都市なのに狂う人間が出てくるんだよ。」
液体が緑色になった。
容器の中の男が血を吐いた。
94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/08(火) 00:37:51.35 ID:IsVcDC9H0
「何でよぉ、ガキなのに笑ってるほうが少ないんだよ!!」
狐面の男は計器板を殴って破壊した。
狐面の男の拳も擦りむけるが、気にしないで続ける。
容器の中の男は白目を剥いて海老反りの体勢になる。
95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/08(火) 00:38:28.35 ID:IsVcDC9H0
「こんなのは俺のMS-2じゃねえ!こんな掃き溜めじゃねえんだよ!」
さっきまでの様子とは違い、喚き散らす狐面の男。
拳は血に汚れ
雑誌が脇から落ちる。
96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/08(火) 00:39:26.44 ID:IsVcDC9H0
「何で俺が今日ここに来たと思う?お前を殺して、俺たちのMS-2を取り返しに来たんだよ!」
「…君たちのMS-2?」
97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/08(火) 00:40:44.65 ID:IsVcDC9H0
「研究結果の価値も重要度もわかんねーような連中だ。俺らが失敗だと即断した実験を大真面目
に追実験して結果に一喜一憂するような、無能どもだ。おかしいんだよ。」
「そしたら、俺の同期が面白い話を聞かせてくれた。――ヒューレットが自分のラボに持ち込んだ、だとよ。」
98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/08(火) 00:41:33.60 ID:IsVcDC9H0
「これから、ここをどうする気だい?」
アレイスターの死亡を確認しながら
『エイワス』は問いかける。
99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/08(火) 00:42:28.54 ID:IsVcDC9H0
「…アレイスターを殺してしまったが、どうする気だ?」
「そいつが生きていようが死んでいようが、そんなことは同じことだ。」
再び『エイワス』に向き直る。
100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/08(火) 00:43:50.91 ID:IsVcDC9H0
「『それは少し違う』ふん。まだ考える時間が必要だな。よくわからねえ。」
もう話すことはないと言わんばかりにモニタに向き直る。
モニタの向こう側は平常運転。
自分の持ち物が汚された
101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/08(火) 00:44:56.49 ID:IsVcDC9H0
「そんなの…グロティウス時代の自然法の概念と何ら変わらねぇじゃねぇか!アハハハハハ!
そんなもののためにこんな酔狂な鳥かごを用意したのか!?アハハハハハハハハハハハハ!」
死してなお逆さまに浮かび続ける容器の中の男を振り返り
102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/08(火) 00:45:50.52 ID:IsVcDC9H0
『はい。わたくしです。』
「木の実か。『十三階段』の残ってる面子をすぐにかき集めろ。」
息を呑むような女性の声がした。
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