11:第1話――香焼「お前ら出てけぇっ!!」[saga]
2011/03/05(土) 02:44:07.57 ID:aCI9TYL10
余談だが、この街で天草式の移動手段は大きく分けて二つある。
一つは一般人と同様の移動。至って普通に歩道を歩いたり、公共機関を乗り継ぎする。
もう一つは魔術的移動。魔術的といえば大袈裟かもしれないが、ビルの屋上や地下道等、普通の人間がいない所を駆ける。
今回、二人は前者(バイク)で来たようだ。
香焼「……兎に角、遅くなり過ぎない内に帰れよ」テクテク・・・
五和「まぁまぁ。夕飯作ってあげるからさ。ね!」ニコッ
香焼「む……」ピタッ・・・
浦上「よっし! お姉の飯だ!」ヤッター!
満面の笑みを浮かべる馬鹿1号。腹立たしいが……大目に見てやる。
確かに、五和の料理は上手い。
食べたモノの十中八九がプロ級と言えるだろう。偶に変な創作料理をしなければだが。
浦上「じゃあアタシはお風呂淹れてくるねー」パタパタ
五和「任せたー。コウちゃん、冷蔵庫の中勝手に使うよー」ガチャッ
香焼「うん……ん?」アレ?
ちょっと待った。
香焼「……浦上」マテ・・・
浦上「はいはい」クルッ
香焼「何故、風呂を沸かす?」
浦上「何故って……シャワーでいいの?」ヘ?
そういう問題では無い。
香焼「……泊る気?」タラー・・・
浦上「さっきそう言ったじゃん」サラッ
香焼「言って無いっす」ジトー・・・
浦上「えー? お姉ぇ、言ったよねぇ」チラッ
五和「ルームメイトに『弟の家行ってくる』って伝えたんでしょー」カチカチッ・・・
それは『遊びに行ってくる』という意味じゃなかったのか?
浦上「だって明日土曜だし、問題ナッシングじゃない?」b"!
香焼「自分は土曜も学校だっつの」ハァ・・・
五和「うわぁ……ゆとり無いね……」アハハ・・・
理事校嘗めんな。殆ど自分の時間作れないんだぞ……だから家でくらい、一人で休ませてくれ。
五和「何でそんな学校選んだのよー。コウちゃんお馬鹿だねぇ」ハハハ
浦上「学園都市なのよ? 遊べる所選びなさいって。柵川中とか候補あったじゃない」
香焼「ッ!! テメェら……誰の所為で自分が理事校行くハメになったと思ってんだ道化姉妹がっ!!」ガアアァッ!
五和・浦上「「あるぇー?」」ポカーン・・・(・3・)??(・3・)ゞ
自分が理事校へ行く事になった由縁はコイツらの所為なのだが……それはまた別の機会にお話しよう。
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