27:第2話――香焼「絹旗……最愛(もあい)?」 絹旗「サイアイちゃんですっ!!」[saga]
2011/03/06(日) 00:30:55.95 ID:w1T0pmTu0
香焼「オマエが頼まれたんじゃないんすか?」ジトー・・・
五和『うっ……だってぇ……』タラー・・・
人に仕事押し付けやがって。
五和『私……あの人、苦手なんだもん』
香焼「……は?」ポカーン・・・
五和『コウちゃん、ステイルさんと仲良いでしょ。お願い!』パンッ!
苦手って……それだけの理由で仕事を放棄したのか?
五和『……お願い』ボソッ・・・
香焼「……ったく」
物は自分の目の前にある。今更取りに来て渡せと言っても、二度手間だ。しょうがない。
香焼「今週の潜入レポートの作成、手伝えよ」ギロッ
五和『えぇ……』ヤダー・・・
香焼「じゃあ無視する。教皇代理に怒られろ」フンッ
五和『わ、分かったよぅ! ……ケチ』ボソッ・・・
何か言ったか?
五和『な、何でも無い! じゃあ宜しく!』Pi!
香焼「おい! ……切りやがった」ハァ・・・
現在の時刻は6時半くらい。確か第7学区方面行きのバスは、今日はもう来ない筈。
仕方ない……散歩がてら走って届けるか。
<回想終了>
―――……という理由で今に至る。
香焼「しかし……ちょっと早く着き過ぎちゃったっすかね」ハァ・・・
途中から折り畳み傘を開き歩いたのだが、まだ7時半だ。
何処かのコンビニにでも寄って時間を潰せば良かった……そう考え、一度公園を突っ切ろうとした時だった。
香焼「……女の子?」ジー・・・
ポツンと光る自動販売機の下に、人がしゃがんでいる。
傘もささず、何だか不気味だったが……よくよく見る。すると自販機の下を覗き込んでいる事に気付いた。
多分、お金を落としたのだろう。
無視は出来ない。
香焼「救いの手を……ってね」テクテク・・・
どんなに小さくても、人助け。誰に褒められる訳ではないが、己を褒めてやれる。
そういう『教え』だ。
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