37:第2話――香焼「絹旗……最愛(もあい)?」 絹旗「サイアイちゃんですっ!!」[saga]
2011/03/06(日) 05:59:19.67 ID:w1T0pmTu0
ステイル「ハァ……びしょ濡れだ」ガサッ・・・
香焼「うっ……」タラー・・・
自分がベンチに置きっ放しにしていた袋を持ち上げてみせる不良神父。
ステイル「君はお使いも碌に出来ないのかな? 香焼くん」ジトー・・・
香焼「ぐぅ……ごめん」ペコッ
ステイル「まったく……ICは無事だったから良かったモノの、差し入れは殆ど死んでる」ガサゴソッ
香焼「……申し訳無いっす」フカブカー・・・
ぬこ「にゃー」
傍から見れば、ガラの悪い兄(あん)ちゃんが小さい子を虐めている様に見えるかもしれないが、これでも一つ違いだ。
英国清教の中で数少ない年の近い同性の人間である。
コーヒー奢れと睨まれたので、素直に応じ、ブラックコーヒーと自分の分のカフェオレを購入した。
香焼「はい、どうぞ」スッ
ステイル「ん……喫うかい?」スッ・・・
煙草を指し出してくる阿呆。
香焼「未成年っす」ジトー・・・
ステイル「知ってる。一本どうだ?」ホレ
香焼「……いらない」ハァ・・・
自分は長い時間を掛けて自殺する気なんかサラサラ無いのだ。
ステイル「肺癌で死ねたら本望だよ……それより……飼うのかい?」チラッ
香焼「え? あ、えっと……預かるだけ」ナデナデ
ぬこ「みゃぅ」
ステイル「……御人好し」フゥ・・・
香焼「お褒めに預かり光栄で」アハハ・・・
ステイル「しかしまぁ……君も隅に置けない奴だね」ニヤッ・・・
香焼「はい?」
ステイル「さっきの娘だよ」ニヤニヤ
見てたのか。意地の悪い奴め……
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