過去ログ - まどか「仮面ライダー?」翔太郎「魔法少女?」映司「魔女?」
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10: ◆WDUU7xtdEo[saga]
2011/03/05(土) 09:03:44.45 ID:bltTvwEeo
***

巴マミは、今日も独りだった。クラスから孤立している、という意味も多少はあったけど。
だが、本当の意味は、彼女が魔法少女だから、ということ。

――魔法少女

それは、『魔法』を使い『魔女』と戦う少女たちの総称。
絶望を振りまき、自殺や殺人事件を誘引する『魔女』は、放置すれば人々に災いを成す。
それを防ぐために魔法少女は戦う。
しかし、それは孤独な戦い。仲間もいない。ただ独り、死の恐怖と隣り合いながら戦わねばならない。
そんな恐怖を、マミは、自分が戦う事で誰かの幸せを守れる、という理由で耐えてきた。

クラスメイトはそんな事を知らない。いや、知らない方がいいのだ。
授業が終われば今日もいつものように街へ向かおう。魔女を探し出して倒すためのパトロールだ。
かすかに胸を刺す痛みを、そう考える事で忘れる。

気づけば、マミは既に学校の近くまで来ていた。
登校途中は今のような思考にふける事も少なくはない。ああは言ってみたところで結局彼女は
普通の中学三年生の少女でしかないのだから。

「まったく、あたしゃ寂しいよ。まどかが友達をあーんなにも待たせるなんてさぁ……しくしく」
「ああん、さやかちゃんってばぁ! 何度も謝ったのにひどいよぉ!」
「ふふっ。本当にお二人は仲がよろしくて……ああ、これが禁断の愛?」

隣を楽しそうに談笑しながら通り過ぎていく下級生の女の子を見て、また心が痛んだ。
もし、あの時魔法少女にならなければ、自分はああして普通の女の子でいられたのだろうか。
そんな事をまた考えてしまった。
と、

「………!?」

手に握っていたソウルジェムが微かな光を帯びた。


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