過去ログ - まどか「仮面ライダー?」翔太郎「魔法少女?」映司「魔女?」
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◆WDUU7xtdEo
[saga]
2011/04/04(月) 07:20:23.63 ID:J2hwqxnGo
使い魔の群れの真ん中に空いた道を亜樹子とほむらが進む。
「マミちゃん……!」
「…………」
切羽詰った声が、亜樹子から漏れる。それを、ほむらは横目で見ていた。
ひどく冷たい、全てが終わった事を悟るような目。
「巴マミはああいう人間よ。最初から、こうなる事は予期できた」
「ちょっと……どういうこと、ソレ」
髪をかきあげ、ほむらが続ける。
「怒らせるつもりはないけど……でも、知っておいてほしいの。
彼女は無謀が過ぎる、危険よ。あなた達が必死に助けようとしても、恐らく無意味だわ」
諦観を含んだ言葉。二人の間に沈黙が流れる。前を行くオーズとダブルの戦闘の音だけが
響いていたが、不意に、亜樹子の声がその沈黙を破った。
「でもさ、諦められる?」
「……?」
背中に翔太郎を背負いながら、亜樹子はほむらに笑みを返した。
「依頼人だから、それだけの理由じゃない。誰かの泣いてる姿を見て、辛そうな顔を見て
それでハイ終わりなんてできないよ」
「…………」
「ましてさ、それが『大事な人』だったり『親友』だったら、それこそ放っておけないじゃん」
「っ……!」
戸惑いをほむらが見せた。ひどく感情を見せない子だと思ったが、本当は感情を
見せるのが下手なんだろうかと思ってしまう。
「ほむらちゃんにもあるのかな、そういうもの?」
「…………」
答えなかった。
「ま、言えないなら仕方ないよね」
「……」
歩みを止める事無く、亜樹子は言葉を続ける。
「今のマミちゃんは、きっと寂しい自分を見るのが怖いんだよ。あんな無茶をしたのも
きっとそのせい。だったら、アタシ達がどうにかしたいじゃない」
「…………意味ないわ」
「あるかどうかは関係ないよ。やるといったらやる、やんなきゃ始まらない」
静かだが、重みのある響きだった。亜樹子の真剣な眼差しは、はるか奥、マミ達が
いるだろう結界の奥へと向けられていた。
「でも、とりあえずは……」
「……?」
「マミちゃんに会って、怒らないと」
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