過去ログ - まどか「仮面ライダー?」翔太郎「魔法少女?」映司「魔女?」
↓
1-
覧
板
20
9
:
◆WDUU7xtdEo
[saga]
2011/03/05(土) 09:01:35.44 ID:bltTvwEeo
「いやー、危なかった危なかった。ねえ君、大丈夫だった?」
「え、あ……はい」
バランスを崩していたまどかを立たせ、エスニック風の服装をしたその男の人は
屈託のない笑顔を彼女に向けた。
邪気を感じない、というのはこういう事を言うんだろうとまどかは思う。
「走るのも良いけど、気をつけないとね」
「あ……っっ!」
そこで今自分がしてしまった事を思い出した。
「ご、ごめんなさい! ごめんなさい! あのっ、私、ごめんなさいっっ!」
顔を茹でダコのように真っ赤にして、今にも泣きそうな声でまどかは頭を下げ始めた。
「え!? あ、いやいや! 俺は大丈夫だから! 怪我ないし、うん!」
それに驚いたのか、その男の人も慌てて両手を前で振って気にするなのジェスチャーをし始める。
「で、でも……!」
「良いんだって! 俺も怪我はない、君も怪我はない。それで全部丸く収まるからさ!」
「でも、私……」
お互いに、妥協点を探ろうとした時だった。
「おい、何やってる映司」
頭上から、声が降ってきた。見上げると塀の上、そこにその声の主はいた。
金髪に、赤を基調とした服装に身を包んだ男の人、見上げたまどかとその男の人と視線が合う。
「ふん」
「え、っと」
戸惑うまどかをよそに、男の人は塀から飛び降り軽やかに着地した。
「行くぞ」
「あ、ちょっと待てよ! アンク!」
そしてそのまま、まどかの存在など無視したように足早に歩き始める。
「えっと、ごめんね!」
顔の前で手を合わせて、優しい笑顔の男の人も、彼を追い始めた。
「あ、あの……」
去る彼の後姿に、咄嗟にまどかは声をかけていた。いつもだったら、そのまま何も言えずに
いたはずだが、その時は何故か違った。『声をかけないといけない』そんな気がした。
「あの――お名前!」
その声に、彼が振向く。きょとんとした表情だった。
「え?」
「その……助けてもらったから、私……!」
「あ、ああ。なるほど!」
男の人は、まどかが何を言わんとしてるのか気づいてくれたみたいで、また優しい笑顔を
こちらに向けてくれた。
「俺は火野映司。君は?」
「私……私は――」
そして、まどかは彼に答える。
「私、鹿目まどかです!」
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/386.37 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - まどか「仮面ライダー?」翔太郎「魔法少女?」映司「魔女?」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1299282663/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice