過去ログ - 美琴「おかえりなさい、とうま」
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105:1だよ[sage saga]
2011/03/13(日) 02:35:05.90 ID:0z6cuUx40

「それを聞いてどうするつもりだ?」

「決まってる」

ああ、ここで理解した。
何故コイツが、あのオンナが、気にくわないのかを。


「アンタから力ずくでも居場所を吐かせて、引きずってでもあの部屋にぶち込んでやる!」


私よりも当麻の近くにいながら、私が欲しがる場所にいながら、
あんな風に倒れるまで疲弊した彼を放っていたのだ。
許せるわけがない。許して良いわけがない。
本当に―――――気にくわない。

「何が同棲よ、何が友達よ、ふざけないで!!」

「当麻の命が危ない? よくも平然とそんな嘘がつけるわね」

「はっきり言うわ。アンタに当麻の友達を語る資格なんて無い」

もちろん私にはそんな事を言う資格なんて無いかもしれない。
加えて、これが滅茶苦茶な八つ当たりとわかってる。
それでも今まで溜めこんだドロドロとした感情が、言葉に成って流れ出るのを止められない。

「近寄るな? それは私の台詞よ!!」

「あんな風になるまで当麻を放っておいたクセに!!」

「こんなときだからこそ傍にいるのが友達でしょうが!!?」

私は当麻の特別なんかじゃない。
私は……当麻にとっては…友達ですら………ない。
私は………きっと……ただの………

だからこそ―――――嫉ましく、妬ましい

「答えなさい。何処にいるの?」

三度目は無い。最後通告だ。
放電し、雷撃を集束させる。

「無理だな」

「オーケーわかったわ。アンタがそこまで我を張るんなら――」

やはり彼は答えなかった。
もう我慢できない。後悔させてやる。

「勘違いするな。禁書目録の居場所? なら教えてやる」

「何処にもいない。それが答えだ」

「いいかげんにし――」


待て、何処にもいない?


答えの意味を悪い方向に捉えてしまい、集中力が乱された。
束ねた雷が拡散しそうになる。

「世界中どれだけ探そうが誰にも見つけることはできない」

待ってよ。それは………つまり……

「なぜなら禁書目録は既に―――――」





「―――――死んでいるのだから―――――」







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