11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/06(日) 00:39:43.22 ID:r9n19+zk0
「当麻?」
「あぁ、悪い悪い……って……アレ?」
「さっきから変よ」
「…………名前」
「うん?」
「いつから名前で呼ぶようになったんだっけ?」
「嫌だった?」
「嫌じゃねーけど………そうだよ…なんか変だと思ったら……」
美琴をビリビリ扱いして彼女が怒らなかった日は無い。それに上条は呼び出しをくらっても急ぐ様子を見せなかった。
ならば遅れてきたことにそれなりの洗礼やら罵声やら飛んでくるはずなのだ。たとえそれが理不尽なものであったとしても。
それが―――――無い。
「御坂のほうこそ変だろ」
「私が?」
「ビリビリしねーじゃねーか。いやいやいや別にして欲しい訳ではなくてですね……」
慌てて言い訳するも電撃に警戒するように構える上条。
いつもの美琴ならそれを誘っていると認識して彼に望み通りのモノを与えてあげただろう。
しかし、その“いつもの”がやってこない。不審に思って彼女を見やると呆れたような目付きでこちらを見ていた。
「あのねぇ……」
「こっちの事情でいきなり呼び出したんだからそんなことするわけないでしょ」
「それともシて欲しいのかしら?当麻は?」
そんなことを言いながらも帯電する様子は無かった。つまるところビリビリ中学生は卒業したらしい。
「ソンナコトナイデスヨ御坂サン」
「あと名前」
「へ?」
「名前で呼んでよ」
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