111:1だよ[sage saga]
2011/03/13(日) 02:44:46.04 ID:0z6cuUx40
上条当麻は特別だから戦っていたわけではない。
幻想殺しがあるから、力があるから、戦うわけではない。
守りたい人がいて、助けたい人がいる。それだけで彼には戦う理由になる。
たとえ何が、誰が立ち塞がろうと決して諦めないで、必死に手を伸ばし続けた。
そしてその結果、御坂美琴という少女を救ってくれた。
だから認めない。
土御門元春の言葉は上条当麻の否定とほぼ同義。
たとえ土御門にどんな事情が、理由があったとしても、
傷だらけになりながら、それでも救ってくれた上条のために、
“私だけは”認めるわけにはいかない。
結局、私は自分自身にもイラついていたのだ。
上条当麻にとって特別な存在でなければ、近しい関係でなければ、
傍に居てはいけないと思い込んでいた。
周りから認められる理由が、名分が、欲しかったんだと思う。
そしてソレが私には無いから、ソレを持っている人に劣等感を抱いていた。
でも“そんなこと”は、どうでもいい。
好いた人を支えたいと思うことに理由なんていらない。
友達とか、家族とか、恋人とか、そんな立場がなければいけないのか。
そうであるならば、そんな“特別”に価値は無い。
思い出す、疲弊して、倒れる直前の彼を。
泣いていた
涙を流していたわけじゃない。
それでもそんな顔をしていたように見えた。
インデックスが失われたのが真実ならば、彼はそのことに傷ついているのだろう。
私に出来ることなんてたかが知れているかもしれない。
もしかしたら私に出来ることなんて無いかもしれない。
それでも―――
当麻には泣いて欲しくない、傷ついて欲しくない、そう、思う。
私はただ当麻には笑っていて欲しい。
彼には笑顔でいて欲しい。
だから―――
どうすればいいのか、どうしたいのか、
この決意を言葉に成してカタチにしよう。
334Res/218.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。