169:1だよ[sage saga]
2011/04/01(金) 20:26:54.78 ID:/23T7aG90
「アレでいいか?」
「うん」
店の中に入り、スタッフに案内され、席に座る。
店内はお昼時なので当たり前というべきか、なかなかの盛況ぶりを見せていた。
「ご注文はどうされますか?」
「えーと、日替わりランチのAセットで。あとドリンクバーを」
「…」
「そっちはどうするんだ?」
「…」
「おーい。美琴さーん」
「……あ、ごめん。私も彼と同じもので」
「日替わりランチのAセットが二つ、ドリンクバーを二つ、以上でよろしいでしょうか?」
「はい」
ドリンクバーのグラスが運ばれて来て、それを手に取るも不思議と体は動かなかった。
先ほどから私は俯いたまま両手で包む込んでいるグラスに視線を留めたままでいる。
なぜなら、頭を占めている考えがなかなか離れようとしてくれないから。
インデックスの死
いまいち実感が湧かない。
それは私が彼女と親しい間柄では無かったから?
知人との永久の別れをあまり経験したことが無いから?
それとも。
目の前の少年が“いつも通り”だから?
そこまで考えて当麻に視線を移す。
彼は私の態度を不審に思ったのか、神妙な顔つきをしていた。
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