200:1だよ[sage saga]
2011/04/05(火) 00:01:01.69 ID:c1FOQB4h0
「思い出した」
そんな時、ずっと沈黙していた麦野が突然言い出した。
彼女の発言に、絹旗も滝壺も不思議そうにしている。かく言う俺も同様。
「どっかで見たと思ってたのよねー
あの男だけだったら思い出せなかったけど、クソガキのおかげで思い出したわ」
「えっ。知ってるのか」
「噂だけなら浜面も知ってるはずよ。学園都市第一位が無能力者に負けたって話」
「ああ。あのとんでもない噂ですか。超あり得ないです」
「………おい………その無能力者ってまさか………」
待て待て待て待てい麦野さんや。それは流石にちょっと。
しかし何故か否定できない気もする。
「そ。確か………かみじょう、だったかしら」
「嘘…だろ? どうやって勝つんだよ。あの一方通行に」
「キモ面に同意するのは超癪ですが、そうです。どんな手段を使っても無理ですよ。
浜面の話では殴り合いだったのでしょう? それなら第一位には反射がありますから」
「普通はそうね。でも……彼が“普通”で無ければ?」
「むぎの、どういう意味?わたしもその…かみじょうが普通じゃないのはわかるけど……」
「滝壺はわかるのか?」
「うん。だって、あの人からはAIMの力場が全く出てないから」
「へ?」
「滝壺さんが言うなら、確かに異常ですね」
「そうなのか?」
「はい。研究者曰く、浜面のようなLevel0から麦野みたいにLevel5まで、
程度の差はありますが、能力開発を受けたのであれば何らかの形で力場は出るそうですから」
「これは浜面と滝壺がロシアにいて、追撃しようとしたとき小耳にはさんだ話だけど、
“上”が言うには…………彼の異名は《幻想殺し》……だったかな?」
「幻想殺し? しかも“上”!?」
「そしてアンタと同じようにロシアにいたらしいわ」
「はあ!? 一方通行だけじゃなくてアイツもいたのかよ!??」
衝撃の事実。
どうやら恩人殿は俺の予想を遥か斜め上に行く人だったらしい。
でもそれは変じゃないか?
一方通行を倒すような猛者と戦ったワケだけど、贔屓目に見ても結構接戦だったんだぜ?
334Res/218.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。