282:1だよ[sage saga]
2011/05/31(火) 17:38:40.49 ID:AsBa+XRL0
……なんで私ばっかり悩まないといけないのよっ
なんて、逆上してしまいそう。
そんな時、私の思考泥沼状態に焦れたのか、はたまた察してくれたのか、当麻のほうから助け舟が入った。
「あ〜、美琴? 無理に考える必要無いんじゃないのか?」
「いや……でも…」
「丁度いいところにほら、セブンスミストがあるし、そこに入ろうぜ」
「そんな適当な……」
「そうでもねーよ。ちゃんと上条さんは考えてますのよ?
というよりは、お前が俺をスルーしてた間に買い物リストを思い出しただけだけどな」
――――――それを早く言えっ!
どうやらこちらに焦れたわけでも、察してくれて気を利かせてくれたわけでもないらしい。
後者のほうは恐らくあり得ないだろうことは思っていたが、いざ当麻の鈍感さを突き付けられてしまうと遣る瀬無くなってしまう。
「なに暗いオーラ出してんだ?
なんか漫画にありがちなエフェクトが出てるんですけど………」
「うるさい。さっさと中に入るわよ」
当麻の掌を左手で掴み、強引に引っ張って、今しがた決めた行き先へと向かう。
後ろから、ちょっ!? 美琴サン!? 急に引っ張らないでっ!? なんて聞こえてくるが無視だ無視。
考え込んでいた時間分は取り戻さないといけないのだから。
――――――顔が熱い。
一人であーだこーだ悩んでいた自分が馬鹿みたいに思えてしまい、つい、カッとなってやった。
私が必死に計画を立てようとしていたのをコイツがブチ壊した。だから頭に血が上っているんだと思う。
決して当麻と手を繋いだから、じゃない。
けっして とうまの てのひらを にぎることが できたから じゃない…………もん。
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