過去ログ - 美琴「おかえりなさい、とうま」
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39:1だよ[sage]
2011/03/08(火) 03:37:04.71 ID:mOFeQ5t30

私は上条当麻を知っているようで知らない。

不幸体質のせいで色々な酷い目に遭いながらも、それに押しつぶされることなく在る人。
たとえ命の危険にさらされることにになろうとも、守りたい、その気持ちだけで戦い抜く英雄。
そしてその生き方を貫く過程で記憶を失ってしまったこと。

―――――たったそれだけ

それらは全て第三者の視点から見た人物像に過ぎない。
彼が何を見て、聞いて、何を想い、悩んだのかを私は知らない。

―――――知りたい

その理由なんてわからない。
知ってどうする? そんな問いが聞こえたような気がした。
それもわからない。

―――――だけど、ね

「私は……当麻にあんな顔して欲しくないわよ」

髪を撫でる。

思ったよりも硬い髪質はハリネズミを想起させた。
もしかしたら前世はそれだったのかもしれない。
想像すると、不謹慎かもしれないが、笑みがこぼれてしまう。
彼にそっくりのハリネズミがちょこちょこと歩きまわるのだ。可愛すぎる。

私はどうだろう。
わからない。でも当麻の前ではハリネズミだったのかな。
ツンツンしていて、私の心に入り込んでくる彼を遠ざけようとして、
本当は淋しいくせに変に強がって、でも構って欲しくて、そんな哀しい生き物。

「ね、とうま。……いいよね?」

「とうまに触れてないと、私……さみしいよ」

そして頬をなぞろうとして――――――











「御坂ー」


「ひゃうあぁぁぁ!!」










―――――失敗した。



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