5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/06(日) 00:28:28.30 ID:r9n19+zk0
「御坂さん!」
意を決して佐天が大きな声で呼んだ。
「えっ?何?どうしたの?」
佐天にとって美琴は恩人でもある大切な人だ。だからこそ悩んでいるなら助けになりたい。
自身がたとえLevel0であったとしても出来ることは必ずあるはず、そう思うのはいけないことだろうか。
「何か悩みがあるんじゃないですか?」
「無い無い。大丈夫だから」
このやりとりにもいい加減飽きてきた。
「大丈夫なわけないじゃないですか。さっきからずっとそれですよ?」
「ごめん……」
うなだれてしまった。少し強く言いすぎたかもしれない。
その気持ちを読み取ったのか、今度は初春が話を続ける。
「御坂さん。私たちにとって御坂さんは大切な友達です」
「卑怯な言い方ですけれど、信頼していただけるなら打ち明けていただけませんか?」
卑怯だな、そう、初春思ってしまう。
しかしこんな言い方をしなければきっと教えてはくれないだろう。
「うん……二人ともありがとう」
ここまで想われているのだ、話したほうが良いのかもしれない。
美琴はおそるおそる悩みを打ち明けた。
「えっと…ね――――――――――
「――――――つまり御坂さんは恋をしてらっしゃると」
「……うん」
初春と佐天は愕然とした。想像していたものとはかなりかけ離れていたからだ。
しかし、よりにもよって恋とは……
失礼だが安堵してしまう。そして同時に可愛いと思ってしまった。
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