過去ログ - 美琴「おかえりなさい、とうま」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/06(日) 00:29:26.16 ID:r9n19+zk0

「ならここで私たちと時間を過ごしてる暇なんてないですよっ!」

「片思いなら尚更じゃないですか、デートとか誘ったりしないと!」

「デッデデデート!?無理!!そんにゃの無理!!」

取り乱す美琴。
そういえば彼女は先ほど話してくれた内容から察するに――――――かなり純情過ぎる。
ちなみに悩んでいた内容は大きく分けて3つ。

@相手はかなり鈍感
A美琴が素直になれない
B相手の周りには魅力的な女性が多い

と、いったものであり、途中でのろけ話になりそうになったことが多々あったがそこは割愛。

「でもこのままじゃ難しいですよ……」

佐天は正直に言ってしまった。
その言葉に涙ぐむ美琴。その様子は普段からは想像できない。
すると、なにやら初春から黒いオーラが漂ってきた。
美琴の弱々しい態度に嗜虐心がそそられたらしい。

「御坂さん……考えても見てください」

「初春さん?何を?」

美琴は初春に目を向ける。

「その人はかなり鈍感なんですよね?」

「しかも御坂さんが素直になれないせいでかなり損をしていると思います」

「電気をぶつけたりしたら、好感なんて持ってもらえるわけないですよ」

「最悪、嫌われているかもしれません」

顔面蒼白、な、美琴。
だが、初春は止まらない。

「それにその人にとって、女性は御坂さんだけじゃないんですよ?」

「御坂さんとは違って、素直で、お淑やかで、間違っても雷撃なんてぶつけません」

「なら、そんな女性に心奪われても仕方ありません。いや……」



「――――――既に奪われているのかもしれませんね――――――」



そう言って、初春はカップを手にとって中身をすする。
ちょっ!?という佐天の制止も彼女には聞こえない。


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