67:1だよ[sage sage]
2011/03/10(木) 00:58:24.04 ID:A5wGzjDV0
【御坂 美琴】
「(あうあぁぁぁぁ〜〜〜〜〜)」
布団を頭から被った状態で悶える。
客観的にみれば不気味に見えてしまうかもしれない。
時刻はすでに1時を回り(13時ではない)、ベッドの上でナニカがもぞもぞと蠢いているのだ。
気味が悪過ぎだろう。
「(うぅ〜返事が来ないよぉ〜)」
携帯電話を取り出し、開く。
液晶画面の光で布団に包まれた世界が若干明るくなる。
新着メールは――――――無し。
わかっていても落胆は避けられない。
今どうしているのだろうか?
もしかしたらまた魘されているのかもしれない。
そんな想像をすると胸が酷く締め付けられるように痛む。
今すぐにでも寮から抜け出して様子を確かめたい、そんな衝動が膨れ上がる。
しかし舞夏の義兄が今は見ていてくれているらしいので、私が行ったところで役には立たないかもしれない。
イライラする
それが何故かはわからない。
理由を考えれば考えるほどにそれは募るばかり。
これでは今夜は眠れなくなってしまう。
だから違う事を考えるようにする、といっても結局は当麻関連なのだが。
「(食べてくれたのかな)」
あの時の残された少ない時間を使って作った料理。
本当ならもっと時間をかけたかったが今回は無理だった。そう、今回は。
次はもっと頑張るつもり。だから、その機会を得るためにメールをした…………のに……
「(うぁぅ〜〜)」
寝がえりを打ってまた悶える。
その拍子に布団がずれて外気が入り込んできた。
寒気がいくらか私の頭の熱を冷まして、冷静にしてくれた。
「寝ようか」
言い聞かせるようにして呟き、布団を掛けなおす。
その前にもう一度だけ、と言い訳し確認するも――――――
「――――――えっ?」
着信 上条 当麻
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