85:1だよ[sage sage]
2011/03/11(金) 00:27:43.50 ID:E13dhYVD0
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「当麻を何処にやったの」
敵意と言う名の雷光が抑えきれず帯電、威嚇。
相手は派手な金髪にサングラスをかけた、高校生ぐらいの少年だった。
私にはその少年に見覚えがある。8月最終日、そして大覇星祭のときに当麻と一緒にいたはずだ。
しかしこんな夜中にグラサンとか随分と頭がイッてるのではないか。
そして電話越しでも思ったが、にゃーにゃー口調が私をわざと挑発しているようで腹が立つ。
「にゃー」
――――ブチッ
頭の何かがキレて、即座に電撃をかます。
「――――――」
この反応をあらかじめ想定していたのか、隣にいた別の少年が横から遮った。
放たれた電撃は向きを変えてベンチに直撃。
わかっていたとはいえ、こうも簡単に対処されるとムカツク。
「それで?なんでアンタまでここにいるのよ」
「一方通行」
白髪に紅い瞳の少年、一方通行がダルそうに髪を掻きながら答えた。
「ただのサービス残業ですゥ」
「しかしいきなり喧嘩腰とはなァ、カルシウム足りてますかァ?」
久しぶりの邂逅で、とはいえ数か月しか経っていないのだが、胸の内に燻っていた憎悪が甦る。
私の妹たちを蹂躙し、暴辱し、虐殺した白い悪魔。
それは違うのかもしれない。
蹂躙も、暴辱も、虐殺も、全ては私からの視点。
彼は単に実験していただけなのだから。
研究者の指示に沿って、“道具”を用いて実験した。ただそれだけ。
道具《大切な妹》を使って実験《殺》した。ただ、それだけ――――――ッ!
視界が明滅する。
チカチカする。
頭に血が上り過ぎて前が見えない。
今度はいったい何をしようとしているのか。
一万もの妹達を奪い、挙句の果てには―――――
―――――私から当麻さえも奪うのか
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