86:1だよ[sage sage]
2011/03/11(金) 00:29:38.34 ID:E13dhYVD0
そんな怒りを知って知らずか、呑気な声が響く。
「こちらとしても予想外だったんだにゃー」
「まさか“あの”超電磁砲が御供を連れて来るとは、なあ」
おどけるようにグラサンが私の隣に顔を向けて言った。
ずっと沈黙を守っていた黒子が口を開く。
「ゲスの分際でお姉さまを語らないでくださいまし」
「それともわたくしがいる事に何か不都合でも?」
「殿方を誘拐した 衆道の ホモ サピエンスさん?」
妙に含みを持った毒舌。グラサンの顔が引き攣る。
「あー、そんな趣味は無いぜよ」
「そして悪いが、空間跳躍者には席を外してもらう。おいロリコン」
「黙れシスコン。愉快なオブジェになりてえのかァ?テメエは―――よォ!!」
なんら脈拍も無く、一方通行は首に巻いてあるチョーカーに触れて―――――
カチッ
―――――加速した。
マズイッ!!
高速で迫る脅威に反射的に電撃を放ち迎撃するも、それはあらぬ方向に変えられる。
当たり前だ。コイツの能力は知っていたはずなのに。
風を引き裂き、纏い、突してくる敵の狙いは私の隣にいる―――
「黒子!!」
名前を叫ぶもそこには既に誰もいない。
私の相棒は、大切なパートナーは、一瞬で空の彼方に連れ去られてしまった。
そして――――
「おっと、ここは通さないぜい。そもそもオレに用があるのはそちらのほうじゃないかにゃー?」
事態は一向に悪くなっていくばかり―――――
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