96:1だよ[sage saga]
2011/03/11(金) 20:07:53.77 ID:E13dhYVD0
「お姉さま……」
また、だ。
肝心な時に傍にいられない、この無力感。
残骸(レムナント)事件の際に二人のいる世界の一端を知った。
そして、それに向かって自分なりに追いつこうと頑張ってきた、つもり。
だがしかし、遅い、と嗤うように事態は急激に変化していく。
先月末、お姉さまは急に行方をくらまし、そして帰って来た。
行き先は―――――ロシア。
目的は―――――核兵器の使用を阻止。
結果は―――――成功。
表向きは、そう、公表されている。
けれど自分にはわかる。
きっと別の事情があったことが。
さらにそれには上条当麻が関わっている事も。
全ては憶測であり、根拠など無い。
あるとすれば、それはパートナー故の経験と直感からか。
それに気付いた時、思った。
ああ、まただ。また置いて行かれた、と。
自身と彼女との間に絶対的な隔たりがあると、わかっている。
超能力者と大能力者という現実。
それでも―――――
それでも共にいたいと願うのは傲慢なのだろうか?
力が無ければ、大切な人を支えることすら許されないのか?
お前の手は届かない、諦めろ、そう、現実は言うのか?
本当に………無力……だ。
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