46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/28(月) 00:54:22.82 ID:Yy1uM7Da0
マミにはむしろそのことが気がかりだった。
先ほど片づけた使い魔たちは、マミが目下その行方を追っている、二人の中学生を自殺に追い込んだであろう魔女とは魔力のパターンが異なっていた。
無関係ということだ。
(今日も手がかりなし、か。やっぱり、一人では少し荷が重すぎたのかしら)
その心の内を見透かしたかのように、キュゥベえが語りかけてくる。
「マミ。もう一度考え直して、佐倉杏子に助太刀を頼んでみたらどうかな」
マミはそれには答えず、ゆっくりと歩き始めた。
「やれやれ」
キュゥベえは呆れるように言った。
「いったい何にこだわっているんだい、巴マミ。僕にはわけが……」
「行くわよキュゥベえ」
キュゥベえの言葉をマミは遮った。
「大丈夫、これくらいで音を上げたりするもんですか」
小さくため息をつくキュゥベえを後ろに従えて、マミは家路につくのだった。
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