過去ログ - 死んじゃわない彼女と夢見がちな僕等
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/06(日) 13:40:32.52 ID:M4hWSeDR0
自殺願望がある奴には、見えないんだけどなぁ。
いっそのこと、自殺をしようとした理由を聞いてみようか?
いや……ヘヴィな話だと、僕が参ってしまう。
などと考えていると
「ふふっ……とても面白い顔をしているよ、君」
いつのまにか顔をじっくりと見られていたようだ。
からかう様な、少し余裕ぶっているというか、上から目線というか。とにかく、そんな笑顔で彼女は言ってきた。
「む……失礼だな。顔だけで、誰かを笑わせられるようにはできていないと思うんだけど」
意味によっては、明日から引きこもりたくなる言葉だったな。
「あはっ!違うよ。面白い表情をしている、という意味だよ」
彼女は、口を開けて笑ってしまったのが恥ずかしいとでも言わんばかりに、口元を袖で隠す。
く……ちょっとかわいいじゃないか。
僕の無言をどう勘違いしたかは知らないが彼女は続けて言ってきた。
「ん……そうだね。君の顔立ちは……どちらかと言うとわたし好みかな?」
ちなみに、このやり取りの最中にも彼女は僕の手を離そうとはしない。
手を握られながら、そんなことを言われてしまえば
並大抵の男は勘違いしてしまうだろう。
だが僕は………………勘違いしそうだな。
多分、僕の顔はもっと赤くなっているだろう。自分でもわかる。
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