過去ログ - 死んじゃわない彼女と夢見がちな僕等
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/06(日) 13:35:09.01 ID:M4hWSeDR0

なーんてこともあったかもしれない。

おっと、勘違いしないでもらいたいが。
僕は、俗にロリコンと呼ばれる人たちの類ではない。
好みの顔がちょっとロリっぽかっただけだ。

「君、はやくしてくれないかな? わたしは今すぐこの扉を閉めたいんだ」

いつの間にか彼女は僕を抜きさっていたようだ、扉の向こう側で手招きしている。

「あぁ、悪い」

僕もさっさと建物の中に避難する。
すると、彼女はすぐさま扉を閉めた。
校舎の中は、風がないのでそこまで寒くはない。
だが、決して寒くない訳ではない、僕はポケットのカイロをまたにぎにぎする。
ふと横目で見ると、彼女はご丁寧に錠を掛け直し、赤くなった手に息を吐いて揉み手をしていた。

「あんた、どうやって鍵を開けたんだ?」

僕は思ったことを口にする。
すると

「……き、企業秘密だ」

こいつ、そっぽを向きやがった。まぁ、深く追求しないでやる。



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