過去ログ - インデックス「とうま・・・・・・おいしそうだね」
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◆Rx8sTNAmH2
[saga sage]
2011/03/09(水) 00:40:24.12 ID:QPz9raj10
走りながら聴覚を研ぎ澄ませてみる
何も聞こえない── いや、ほんとうにかすかだが、様々な方向から銃声や爆音、そして悲鳴が聞こえる気がした
どこかで、能力者やアンチスキルとゾンビが戦っているのだろうか?
なんとか情報を集める手段はないのか、情報──
上条「そうだ!携帯!」
速度を緩めずに携帯を取り出してみる
もう使えるほどには充電されていたが、電波の棒は圏外になっている
学園都市の中で圏外になることは、よほど電波を通さない仕掛けをしてあるとこでもない限り
めったに起きることではないのだが……
だがそれでも、朝に来ていた着信とメールは確認できた
着信は1件、小萌先生からだ。メールは7件も入っている
小萌先生からの留守電は後に回し、上条はメールのほうを確認することにした
その間も足は止まらず、当初の目的の方向── 彼の高校へ向かい
ときどき周囲を見て、ゾンビの群れに飛び込むなんてことがないように警戒する
幸か不幸か、周りにはゾンビも人も見当たらなかった
1件目のメールは土御門から
『HRがはじまるってのにどこで油うってるんだぜい?また美人のおねえさんでも助けてるのかにゃー?』
などという、いつもの調子のメールである
だが2件目以降、様子が一変していた
残り6つのうち、3件が土御門から、1件は青髪ピアス、1件は姫神から届いていた
全員彼の友人であり、同じ高校の同じクラスに所属する人達である
それぞれの内容はきれぎれに、
『かみやん!無事なのか?返事をくれ!』『かみやん!どこにおるんや!』『どこにいるの?返事をして』
などとこちらの安否を真剣に気遣うものだった
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