過去ログ - インデックス「とうま・・・・・・おいしそうだね」
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◆Rx8sTNAmH2
[saga 余震ェ・・・]
2011/03/13(日) 21:24:56.43 ID:tQMxf1Mi0
教師は、震えて動けないクラスメイト4を、廊下に無理やり押し出すと、ドアに手をかけ美琴を呼んだ
クラスメイト3は肩に担いだままだ。
美琴は言われずとも、すぐにクラスメイト2から目を放し、教室の外に駆け出した
クラスメイト2の目を見たとき、美琴は体中に鳥肌が立つのを感じた
あの子は死んでいる。死んでいるのに、生きている
美琴が脱兎のごとく教室から飛び出すと、教師はぴしゃりとドアを閉め、外から鍵をかけた
クラスメイト2は、ゆっくり、ゆっくりと、床をはいずってにこちらに近づいてきている
扉を開けることは出来ないだろうが、それでも思わず3人はできるだけ扉から体を遠ざけた
美琴「な、なんなのよ……あれ……」
自分が出した声は、情けないほど震えていた。心臓はバクバクと脈打ち、呼吸はいつになく乱れている
恐怖に足が震えるのを感じた。美琴はこの感触をしっている
かつて、とある『実験』を止めようとしたときの感触だ。『死』が自分に牙を向いたときの恐怖だ
クラスメイト4「ほんとに、ほんとに酷いわ……。こんなことって……」
クラスメイト4はぼろぼろと涙をこぼしていた
恐怖からか、それとも友人の救いの無い姿に打ちのめされたのか……
その姿を見て、美琴はなぜか、少し落ち着いた
落ち着かなくてはならない、冷静でなくてはならないと、脳が命令を送っているのだろうか
その時、少し離れた教室のドアから、誰かが出てきた
3人はさっとそちらを向く
同級生がこちらに、腕を上げてゆっくりと歩いてきた
ただ、その様は、どうみても普通の状態ではない。顔色は悪く、口の端からはよだれが垂れている
この子も、犠牲になったのか。美琴は複雑な感情に、ギリリと奥歯を噛み締めた
教師「さあ、行きましょう。ここは危険だわ!」
教師が自分にも言い聞かせるように叫んだ。彼女はクラスメイト3に肩を貸す形ではなく
背に負ぶっていた。そのほうが、手は使えないが速く移動できると判断したのだろう
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