過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/01(金) 06:29:35.37 ID:S6DZze8vP
一方「ッ、近づけやしねェ。だがァ……」

学園都市というリングで、白く輝く球と巨人の削り合いによって生じる、複数のエネルギーの形をした衝撃波によって、一方通行はその場所に付かづけないでいた

接近して、特に直接触れて解析するという目論見だったが、当然上手く行かない

しかしながら、今のところは彼にとって十分だった

ベクトルという人類が作りだしたツールを用いて、光球と巨人のぶつかり合いによって生じる衝撃を対象に、彼の中で既知のエネルギーとそうでない"はず"のものに分けて分析をかける

例え知らなくとも、あるという感覚は彼に感知出来た

当然である。今までに散々それに、吹き飛ばされたり、焼かれたり、叩きつけられたりしているのだ。感じられないワケがない

それは、突き詰めれば"知っている"ということなのだ

人間は、誕生時からの知覚経験と知識の積み重ねで、この世に何があるかを"知って"育つ

その中に、名前や原理だけを知り、しかし実際に見たわけではないものがあれば、知らないがあるという事を"知覚する"

それは逆に、感じられもせず、完全に知らないものについては、そこにそれがあったとしても、あると認識出来ないということでもある

例えば、地球上ほぼ全てのものを貫通するニュートリノが自分の体を通過したとして、ニュートリノと言うものを知っていれば、一方通行はその能力で、科学者ならば特殊な器具を用いて、それが何でどのような規模や性質を持っているかかなど、調べて"知る"事が出来る

しかし逆に、ニュートリノのようなものを、感じられず一片の概念すら、自らの知識にも経験にも無いならば、その存在には気付けない

故に、一方通行は"それ"を知覚出来る以上、知っているという事になる

一方「荷電粒子……α線にβ線、いや他にも。こいつらは殆ど宇宙線に近ェな」

一方「何かのエネルギーとそれと同等同質な何かがぶつかり合った衝撃で、こンなもンをまき散らすとはなァ。そこいら中汚染する気かよ。クッソ迷惑な奴らだ」

強い放射線を受けると、物質は放射能を持つことになる

瓦礫の山と化した第5学区の、もとはどこかの大学であったであろう施設の壁に手を近づける

予想通り、放射能の汚染が感知できた

だが、彼にとって重要なのはそこでは無い


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