過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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121:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/07(木) 05:52:00.53 ID:FFxqgSnVP
白井「違いますの。無能力者ではないにしても、初春の能力そのものはお世辞にも高いとは言い難いもの。あの子が優れているのは、純粋なハッキングやクラッキングのスキルですの」

白井「この分野でだけは、恐らく第三位のお姉さま、御坂美琴をも上回ると言えるかもしれませんわ」

絹旗「へぇ。第三位すら上回るってことは、先端研究分野の施設に超アクセスだって出来るかも知れませんねー」

フレンダ「でもあの子、あんた達より被曝がヤバかったんでしょ? どんなにハイスペックでも結局、そこが一番心配なワケよ」

絹旗「私達ですら擬似クローン部分の定着がまだ終わってないですからね。初春ってののそれは、私達とは超比較にならないんじゃ?」

白井「ええ。それに、本来自らの体のものではないものの移植、例えば臓器移植などは、遺伝的に近い近親者からの提供臓器で有っても、拒絶反応があるというものですし。体のほぼ全部の移植なんて、いくら学園都市の最先端医療技術を用いて抑えたとしても、その拒絶反応は甚大なものがあると考えられますの」

フレンダ「そういうのって、拒絶を抑える為の薬とかを用いるらしいじゃん? でもそれって大概、同時に免疫機構も低下させるから、何かの厄介な病原体とかに簡単に感染したりとかもね」

白井「初春は元々壮健で強い体を持っているという訳ではありませんの。ですから、一刻も早く電力施設とやらで事を終え、病院に連れ戻さないと」

フレンダ「でも、外壁沿いまではまだ距離がある訳。あんたが焦って結局壁の中ってのは勘弁ね」

白井「わかっています、わかっていますの。それでも、私達は急がねばならない。そうですわね、絹旗さん」

フレンダ「?」

絹旗「ええ、……そうですね」

若干の違いはあれど、同程度の被曝をしていて、それの治療が必要だった二人

本来ならば彼女たちも病院シェルター内の施設で療養をしていなければならない身だ

入らないにしても、空間移動能力のお陰で出入り自体は可能だった。だから、体調に問題があればすぐにでもシェルターに入り、指示を聞こうとは思っていた

つまり病院から距離を置こうなどとは想定外なのだ。少し外の様子を見てくる、それぐらいのつもりだった

故に、こういう問題が出てくる

初春と言う少女を、白井・絹旗が気にかける理由と同じ理由の問題が、彼女たちにも起きているのだ

彼女たちの背筋に奔る悪寒が、徐々にだが確実に強くなっていて、気分も病院の屋上に居た時よりも悪くなり始めているのだった


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