過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/07(木) 05:57:19.93 ID:FFxqgSnVP

地面へとテッラを蹴って離れた騎士団長は、投げつけられた自らの剣の破片によってその身を、ロンドンの地面へ叩きつけられる形となった

その勢いは鋭く、周辺の霧を裂くには十分だった

少し苛立ちが晴れた様な表情を浮かべるテッラの視点では、確かに騎士団長は地面に突き刺さる

しかし、裂かれた霧がまた元通り拡がり直す中で、僅かにだが確かに、軽々と跳び起きる騎士団長の姿が見えた

テッラ(考えていたよりは、丈夫な様ですねー)

数秒後、ブワッと、またもや霧を切ってテッラへ一直線に向かう姿が、3つ有った

テッラ(ですが、同じ手が何度も通じると思っているのでしょうか)

さっきのことがあった以上、この中に本物、つまり騎士団長は一つ。残る二つは氷塊で模した罠だろう

全てを全て叩き落としてしまうことも、テッラは一瞬考える。しかし、それはしない

ピンポイントで本物を叩き落とした方が、アックアに組する忌々しい騎士団長という存在の自信を削ぐことが出来る。そう判断したからだ

しかし、それは結果的には誤った判断だった

テッラ「……そこですねー!」

霧によって隠された市街の範囲をフルに使った、360度の中で別々の三方向から飛来されては、それが騎士団長であるのか、アックアの術式による氷像であるのか、細かく見分けるのは少し難がある

向かってくる速度は最初からかなりの物だった。恐らく何らかの術式によって体ごと射出しているのだろう、とテッラは考える

そして残された僅かな時間だけで、騎士団長だけを識別した

300m程の高さに居るテッラの直下の大きな小麦粉の球から、パスタやうどんを思わせる小麦粉の触手を伸ばして振るうと

団長「……ぬ!?」

見事に的中された騎士団長は居られた愛剣の代用品として握っていた、どこかの建物の残骸から拾った鉄筋で触手を叩き落とすしかない

テッラ「残念でしたねー」

テッラの高さまで昇る為の勢いは、途中のそれによって当然無くなった


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