過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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139:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/13(水) 01:22:16.21 ID:FZ3GAiZ0P
(今更、そのことをとやかく言う気は無いし、言ったところでアイツは止まるようなヤツじゃない)

(でも、巻き込まれて無事だったって訳でもない。下手したら……、そう言うことだって有り得る)

そう言う事――。それを彼女は深く考えたく無かった

それよりも先に大きく出てきているものは、これ以上流れのままに自分の大切なものを壊されてたまるか、という強い意思

地下研究所を走り回る、今の彼女にあるのはそれだけである。神がそんなひたむきな彼女を助けようとしたのか、それとも陥れようとしたのか

偶然、彼女が通り過ぎた、とある空間

「……!? この感覚」

その部屋からは、彼女が最後に上条当麻と話をした時に感じた、上条の脳から出ていた周波数と同じものの、感覚があった

上条を探すために、彼について知る得る全ての情報を用いた彼女の検索に、引っ掛かったのである

「ここねッ!!」

手に持っていた金属の塊の先端をスライドドアと思わしき板状の金属に押し付け、引き金を引いた

一刻でも早くそして確実に扉を開くため、死体から拾ったサブマシンガンを即席の超電磁砲として使い、最大出力でぶっ放したのだ

最悪な想定やその想定を作り出した最悪な記憶を頭に浮かべた事によって生まれていた、莫大な負の感情を、全て吐き捨てるように目の前の扉にぶつけた訳でもある

もちろん、こんな使い方など全く考えられていないサブマシンガンは、その一発で銃身が変形し、使い物にならなくなってしまう

構わない。元より使い捨てにするつもりだった

拉げて吹き飛んだ金属製のスライドドアがあった枠をくぐって、御坂美琴が辿り着いた場所は、AIは確かにAIだが、彼女の探す上条の脳内のものではなく、玉座で吊られた"イェス"と名乗る基盤の部屋だった


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