過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/08(火) 09:10:41.63 ID:qxUHnraiP
「案外、早かったではありませんか、アックア。もう少し時間のかかるものだと思っていたのですがねー」

先日と同じ場所に、ステイルや天草式の人間と共に神裂と対峙したロンドンの区画に、彼は現れた

炎で焦げていたり、非常に細い何かで切り裂かれていたり、打撃で砕かれていたりする、背のあまり高くない建築物が立ち並ぶその区画の中には、今直ぐに崩れてもおかしくないものも有る

そう言う場所に市民が立ち入らない様、見張りをしている者がいるのだが、既にその者達には命が無かった

一際派手に破壊がなされていて、どこまでが建物の領域でどこまでが街路であるのか分からないほどに壊れてしまっている場所に、男は居た

その男は、神の右席・左方のテッラ

しかし、正確にはアックアの知る彼では無かった

痩せこけた薄い体で背丈も小柄、記憶の中の彼はそうであったが、目の前の彼は違う

筋骨隆々としていて、背丈もアックアに負けないほどである

着込んだ緑の霊装と、見覚えのある顔だけが、アックアにそれがテッラで在ると分からせるのだ

5mはあろう巨大なメイスを肩に構え、街路の真ん中に立ちこちらを見るテッラへ声を向けた

アックア「丁度貴様らの事を考えていたのでな。だが貴様は、私の知るテッラとは少々違うようだ」

テッラ「それは、この私の体について言いたいのですかねー?」

両腕を肩の高さまで上げ、自らの体を開くように示す

見間違いでも、哀しい努力を感じさせる厚底ブーツなどによるものでもなく、テッラの体は確実にアックアの知るテッラのものではなくなっていた

アックア「……私の殺したテッラは、もう少し小柄だったのであるが」

テッラ「そうですねー。そのことについては否定しませんよ。実際、今の体は前の体よりも大きいのですからねー」

テッラ「しかしそれは、純粋に収まりきらなかったから、という理由が全てなのです。だからそのことについては、私をこういう形で復活させたフィアンマに文句を言って欲しいモノですねー」

アックア「収まりきらなかった? ……やはり貴様はフィアンマの手がかっていたのであるな」


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