過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/13(水) 01:22:48.15 ID:FZ3GAiZ0P
「これは、間に合わなきたるわね」

イギリス最高勢力の一角である清教派の頂点である彼女は、私用で出歩いていたロンドンを走っていた

目的は、テッラとアックアの戦いの加勢である

ロンドンを守る、という点では、彼女が操ることが出来る守護天使は、不完全ながらもかなりの戦力であることは間違いない

しかし、遠目に見える霧の空間は、徐々にその大きさを縮めている

勝負がついたのかもしれない

ある程度まで近づいたところで、霧は完全に消え去ってしまった

ローラ「ふぃー。まぁ、どちらが敗れたところで、私への害はあまり無しか」

なれない運動で若干の疲労を感じつつ、彼女はその場に立ち止まった

大道路。この両サイドは、この時間ならばまだまだ人がごった返しているはずだ

しかし、車の通行もなければ一般人も歩いていない。時折、警察や騎士がうろついている程度だ

大規模な"人払い"の術式に加え、通行制限が敷かれている。表向きは、局所的な原因不明の霧への対応という形で

霧の晴れた空間からはテッラが暴れる様子も無い。もし仮にアックアが負けたとしても、テッラの目的はアックアの首という事だから、アックアが敗れても構わないハズ

ローラ(だがそれでは恐らく、ヴィリアン嬢が逝去することになりけるであろうなぁ)

街路樹にもたれかかり、可哀相に、程度に彼女は思う

ふと、そんな時

何処からともなく声が聞こえた。誰もが聞いたことがあるであろう、騒がしい泣き声

少し大道路から外れた、集合住宅と集合住宅で挟まれた路地に入ると、その声の主があった

丁度、道路からは死角となっている詰み上がった木箱の裏に、ベビーカーが一台

ローラ「あ、赤ん坊?」

なぜこんなところに、と彼女は思う。しかしすぐに推測は浮かんだ

恐らく交通整理や避難のごたごたで、母親がベビーカーから手を離してしまったのだろう



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