過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/13(水) 01:23:16.99 ID:FZ3GAiZ0P
ローラ「はぁ、仕方なきね」

腰から取り出した羽根ペンで、簡単な術式を描く

体温を奪われない様にベビーカーを人肌レベルで保温し、赤ん坊を気持ち良く眠らせる

そしてそこに、誰かが近くを通れば直接この赤ん坊の存在を脳に叩きこむという、少し高度な術式を加えた

これで通行制限が解除されれば、すぐにでも警察か何かが見つけてくれるだろう

先程までの泣き顔から一転、小さな寝息を立てる存在に、彼女は一瞬思考を奪われる

その顔は女性らしい優しさを感じさせると同時に、どこか少し物憂げだった

数秒、その場で両眼を閉じ、路地から離れる。大道路に戻って彼女はもう一度、路地の奥のベビーカーに視線をむけた

憂げな表情を一瞬浮かべ、切り替えた。その瞬間である

「やはり、まだ気になってしまうのか」

と、聞きなれた声が、背後から聞こえた

ローラ「その台詞、あなたの口からは聞きたくなきたるわね。"まだ"と言いけるが、恐らく私は永遠にあの事を負い続けることは確定したるのだから」

エリザード「……そうか」

護衛もつけずに現れたイギリスの国家元首の言葉は、らしくなく、弱さが聞き取れた

その声を聞いて一瞬、最大主教は顔が強張る。だがすぐにフン、と息を吐いて、感情を殺したような冷たい表情に切り替わった

ローラ「禁書目録の処分について私も賛成した身。私のことであなたが気にすることは無しよ」

女王の方を見ずに、彼女は言った

ローラ「それよりも、今は目の前の問題を考えるべきね」

エリザード「あ、ああそうだな。行こう」

首を振って走りだした女王。後に続く最大主教

ただ、後ろを走る女性の目は、目的地ではなく、前を走る女性の腰に下がった剣を見ていた


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